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May 24, 2026

スイッチングハブのカスケード接続について

前回は、アップサンプリングサーバーの負荷に伴うジッターを減らすべく、カスケード接続したハブを経由してデジタル音声データを通すということを試み、概ね上手くいったように思われる。
聴感上の音質は、かなり改善している。

しかし、音像定位は良好とはいえない。正確な再生とは言えないと思う。
複数のスイッチングハブを経由するせいで、スイッチングハブ由来のジッターが影響しているのが原因だと考えている。

そして、そういうジッターの影響かどうか分からないけど、音のスピードは未だ僅かに、44.1 に届かない。
しかし音の階調、グラデーションは、384 へのアップサンプリングの方が優れている。
総合的にどちらが優れているかは、決めにくい。
現状、ほんとうに一長一短だ。

最近、スイッチングハブのカスケード(多段)接続について、議論があるようだ。
今年3月の Stereo Sound Online の記事がある(僕自身はこの記事、ちょっとやりすぎじゃないのかと思った)。
https://online.stereosound.co.jp/_ct/17826033
一方で最近、TOP WINGの菅沼社長が、スイッチのカスケードには意味がないと話されたらしい。
そして僕自身が、アップサンプリングサーバーをカスケード経由にすることで、音質改善の対処をしている。
そんなわけで、僕なりの考えを書いておこうかと思った。

スイッチのカスケードには意味がないと。僕は、それも一つの見識だと思った。
ハブ自体、ノイズや電源の対策を要する器械だ。
それを多数使うことはノイズ源、ジッター源を増やすことでもある。その対策には対価を要する。
つまり、ハブをカスケードすることは、かえってLAN環境を悪化させる可能性を抱えた両刃の剣だ。

TOP WINGは、良質なクロックを積む等、ジッター対策を重視したハブを売り出している。少数精鋭の機械によるネットワーク構成でLAN環境を改善することをコンセプトにした製品を販売しているように思う。極力、ノイズ源を増やさないということだ。
そのコンセプトに、ハブのカスケードは反するように思う。

さて、反対に、スイッチングハブのカスケードが有益な状況はどうなのか。

今回のうちの事例を考える。
音楽サーバーへの負荷に伴うジッターが多い場合。
音声信号にそのジッターが作用し、音質に影響する。
こうした場合は、複数のハブを経由することで、サーバー由来のジッターが剝ぎ取られるのではないか。

但し、カスケード接続される複数のハブに、電源やノイズの対策が充分になされていることが前提になる。
カスケード接続は、サーバー由来のジッターが減る代わりに、ハブ固有のジッターが重積する。再生音にハブのジッターの音が乗るのは避けられない。その影響が大きいか小さいかということだ。
ハブ周りの特性が水準を満たしていないと、改善にはつながらないだろう。
同じ製品でカスケードしたら同じ性質のジッターが重積するので、影響が大きい可能性があるだろう。

過去には、ハブのカスケードによる音質改善がずいぶん言われた。
僕の記憶では、当時は音楽のサーバーは古くて小さく非力な方がノイズが少なく音がいいと言われていた気がする。音源データを蓄える NAS も、今より非力な機械が多かったのではないか。
非力な機械によるデータ処理は、ジッターが増加する。
つまり、サーバー由来のジッターが音声信号に蓄積するような状況が、昔は多かったのではないかと推測する。そのような理由で、スイッチングハブをカスケードするのが有効なジッター対策になるケースが多かったのではないだろうか。

サーバー由来のジッターが問題になる以外の状況で、カスケードが有効な場合はあるか。
考えてみたけど、思いつかない。
そして、サーバー由来のジッターには、電源やノイズの対策、負荷低減などサーバーへの対策を行うほうが正攻法で、将来性につながる改善が得られると思う。うちの場合は、それが限界と思われたので、カスケード接続に望みを託した面がある。

他の対策は、、、思いつかない。
根本的な解決に向けて、なにかいい手があれば良いんだけど。
カスケードは、だめとは言わないけど、反面失うものもそれなりにあると思う。
面白いことに、アップサンプリングは mpdのデジタルボリュームによる音量変更に違和感がなくなった。なんというか、良いことか悪いことか判らない。

改善策になにかないかというので、自作の USB ターミネーター兼ノイズフィルターをアップサンプリングサーバーに2本挿してみた。効けばめっけもんである。
これが、なんだか効いてるみたい。音が速くなった気がする。
デジタルボリュームの違和感は、そんなに強くないが戻ってきた。良いことか悪いことか判らない。

ヘンデルの携帯電話は、少し、手前に移動したかな。あんまり変わらない。
思い付いて WiiM Mini で鳴らしてみたけど、あんまり位置は変わらない。案外、こっちが正しいのかな。
44.1 との比較では、それでもやはり、どちらが上というのは決めにくい。其々に美点があって、難しい。

しかし、これで余剰の USB ターミネーターが無くなった。
必要になったら作らないといけない。

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