Sep 23, 2007
Youtubeにアクセスする事が違法になる
以前、音楽配信メモに載った話、朝日の夕刊で報道されたらしい。ネット上に上がっている。
無許諾の音楽・映画 ネットで入手、自宅でも違法に(asahi.com)
私的録音録画小委員会が「違法化」で著作権法を改正する意見が大勢となったとする中間報告案をまとめたと。26日に公表される、とのこと。
わーたのしみだなあ
一方、ハードディスクレコーダーに補償金を課すことについては「意見の一致に至っていない」として結論は先送りって。
DRMか補償金かなんて話があったが、まさか、ダウンロード違法化は究極のDRMなんて言わないよねぇ?
えーと、これからの流れですね。
私的録音録画小委員会、違法サイトからの私的複製禁止に異論も(internet watch)
第12回会合が、13日に行なわれた。ってことで。
引用します。
津田氏は、「おおむね了承された」という記述について「最後まで了承できない」として、主査を務める東京大学教授の中山信弘氏に対して、21人の委員による多数決を要請。これに対して中山氏は、「かつての審議会では、強引に1つの意見にまとめたりしたが、最近では少数意見もあわせて記載することが多い」と回答。「多数決で少数意見を1本化するのか、それとも少数意見として併記するか、報告書を提出する際に検討させて欲しい」と答える一幕もあった。
すげえなあ、、。
多数決で、誰が賛成して誰が反対したのか人数とか明記されるようなら分かりやすいけど、、、
結論が一本化されるとなると、辛いですね、、。
10月4日、追記。
asahi.comのニュースは例によって消えている。
ITmediaに補償金について書かれている。
違法サイトからのDLも「私的複製」とすべきか——小委員会で改めて議論(ITmedia)
ちょっと引用。
DRMと契約をうまく組み合わせれば、補償金制度が不要になる可能性がある——という意見も盛り込まれた。DRMと補償金制度の併存も可能性として挙げ、DRMの影響を補償金額に反映させるなど、状況に応じて補償金額を調整していくことなども記載された。
関連してブログにリンク。解説詳しい。
ダウンロード違法化問題:著作権がインターネットを検閲する(P2Pとかその辺のお話)
一方、こんな話も上がっている。
トルコ、The Pirate Bayへのアクセスを遮断(P2Pとかその辺のお話)
トルコでは、「トルコの大手ISPに対してThe Pirate Bayへのアクセスを遮断するよう、裁判所が命令している」らしい。
Youtube、WordPress.comも、遮断された事があるという。
なにがすごいって、「簡単に国家がWebサイトを遮断するしないという決定ができてしまう」ということなわけで。
で、日本はどうなのという話。
ダウンロード違法化って、それってどういうことなのか、と。
P2Pとかその辺のお話で解説されている。
引用。
YouTubeの動画を自宅のパソコンに取り込むとはどういうことだろうか。この辺は随分ボカし気味な感もあるが、明確に言えば、「YouTubeを視聴すること」だろう。YouTubeは純粋なストリーミングではないため、ストリーミングのつもりで見ていたとしても、それはダウンロードされていることになる。
YouTube上にはユーザ生成コンテンツをはじめとする、「著作権者が公開を許諾しているコンテンツ」がアップロードされている。いや、著作権者によってアップロードされているコンテンツといったほうが良いだろうか。著作権者自らがアップロードするサイトが、違法サイト認定される、そんな馬鹿げた話があるだろうか。Universal、EMI、Sony BMG、Warnerの4大メジャーと提携している違法サイトが存在するとでもいうのか?それが日本の目指す世界標準なのか?
大変な事になってまいりましたよ。Youtube見るのは違法になるってさ。
問題はユーザの制限だけにとどまらない。それはサイトを運営する人々、コンテンツを配信する人々にも影響を及ぼすだろう。原理は簡単だ。サイト管理人が自身のサイトを合法サイトであることを証明できなければ(確実にできなければ)、利用者は安心して利用することができないということだ。RIAJは「適法マーク」なるものを配布するようなのだが、おそらくそれはRIAJのためだけに利用されることだろう。
極端な話、アマチュアミュージシャンがオリジナル作品を自分のサイトにアップしてる場合、それが違法なのかどうかを、確実に証明するすべはない。そんなサイトに一般の音楽ファンがアクセスし、その音楽を聴くこと(聴くってことはダウンロードしてるってこと)が、「違法になるリスクを背負う行為」ということになりかねない、と。
うぅぅぅ、、、アタマ痛い。
まあね。
津田氏は言っていますよ、「違法になっても「罰則」がない」と。
でもね。
僕は思うんだ。
ダウンロードが違法行為となった暁には、
権利者連中が、黙っていないだろうと。
ここぞとばかりに、
いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、
いろいろなことを、
実現しようとしやがるだろうと。
それは違法だから取り締まるべきとか抜かしやがって。
ちょっと寒気がするわけだ、自分は。
Youtubeについてはこんな話もある。
流しっぱなしのテレビを検証できた時代は短くて(BENLI)
刑事弁護を考える〜光市母子殺害事件をめぐって(Egawa Shoko Journal)
正確にはこれがYoutubeかどうかは分からないけど。
benliから引用。
違法にアップロードされた著作物等をダウンロードする行為は、私的使用目的であっても、違法としようという著作権法の改正案が可決・成立すると、「ネットでオンエアビデオを確認」する行為自体が違法となるからです。この法改正がなされると、テレビ局としては、著作権法を笠に着て、流しっぱなしで検証させないことが可能となるおそれがあります。
日本のマスコミは、記者クラブなんかに象徴される「御用報道機関」で、ジャーナリズムが期待できない上に無責任と来ているから、ネット上の記録を検証できるのは、多くのユーザーにとってメリットだった。
ニュースなんて流れて消えていたのが、保存されて見れなかった人が後で見れるなんて。
まったく、ありがたい話だったのに。
日本の放送局は、著作権を持つことが認められている。
報道の公共性というものから考えて、それってどうよ、って思うんだけど、まあ、そういうことだ。
ネット上に上がったニュースを見ることが「違法」になることを喜ぶのは、放送局ばかりってわけじゃないだろう、と。「あー、こういう偏向報道してるんだ」とか、みんながチェック出来るのをいやがるエラい人はたくさんいそうだ。
ついでにデジタル放送でコピーナイン。ネット上にテレビのニュースは上がらないわな。
情報統制ってコトバが浮かぶ。
権利者連中はトルコみたいな事をしたいと思ってるに違いない。
単なる邪推じゃ終わらないだろうと、僕なんかは思うわけです。
戦線1つで勝った負けた言ってる場合じゃない、ということを書いたりしたけど、これはかなり大きな戦線だと思います。