Apr 02, 2007

私的コピーの外堀なのか?

私的な範囲でのコピーの使用というのは法的に認められているわけだけど、そこに例外事項を設けようということか。
しかし、不正品のダウンロードを違法とするってどうやるんだろうね。

映画盗撮防止へ 自民、今国会に法案提出 海賊版流通を阻止(西日本新聞)

 自民党は13日、映画館での盗撮を違法にする「映画盗撮防止法案」を今国会に提出する方針を固めた。盗撮行為に罰則を科し、映像が海賊版としてDVDやインターネットなどで流通するのを阻止する。
 2006年の興行収入が21年ぶりに洋画を上回るなど、勢いを増している日本の映画産業を後押しするほか、知的財産を保護するとの日本政府の姿勢を明確にする。
 法案は議員立法で、自民党の「コンテンツ産業振興議員連盟」(会長・甘利明経済産業相)がまとめた。今国会で成立すれば夏にも施行される。
 これまでは、盗撮であっても販売などをしないで私的に使う目的ならば著作権法で認められていた。映画館で盗撮行為が発見されても「自分で楽しむため」との言い逃れが可能だったという。
 このため新法は、私的使用でも映画盗撮を認めないとの規定を設ける。10年以下の懲役、または1000万円以下の罰金を適用する。映画館など関連業界に対しても、「盗撮を防止するための措置を講じるよう努めなければならない」との努力規定を盛り込む。
 日本映画製作者連盟によると、映画館にデジタルビデオカメラを持ち込み、映画を撮影してDVDを作成する事例が後を絶たないという。

=2007/03/14付 西日本新聞朝刊=

「映画の盗撮防止に関する法律案(仮称)」?「映画盗撮防止法案」(仮称)(言いたい放題)
私的領域への介入を憂う(企業法務戦士の雑感)

音楽などの不正コピー、私的複製も違法に・知財本部が了承(nikkei net)

 政府の知的財産戦略本部(本部長・安倍晋三首相)は29日の会合で、ネット上で流通する海賊版の取り締まり強化に向けた報告書を了承した。不正品の私的複製やネット競売への出品を違法とするための法整備が柱で、5月末にまとめる「知的財産推進計画2007」に反映させる。増大する違法コピーの封じ込めが狙いだが、実効性の確保には課題も多い。

 報告書はファイル交換ソフトなどを使って音楽や映画、ゲームソフトの海賊版が氾濫(はんらん)する現状を踏まえ、今は私的複製の範囲内として許されている不正品のダウンロードを違法とする著作権法改正を促した。(07:02)

知的財産戦略本部会合(第16回)議事次第(首相官邸)

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