May 02, 2015
転居後の状況
転居後は試行錯誤を細々ながら続けている。
多少はましになってきてので記載しておこうと思う。
4425mk2のドライバーには可変式のアッテネーターが付いている。
これを絞ってみたところ、なんとなくいいバランスになる。強かった高音域が押さえられて、相対的にはっきりしなかった低域が強く出るようになった。

うちのサイトの過去ログを読むと、2007年頃にも絞って使っていたらしい。フローリングでよく鳴る床板の対策で試行錯誤していた時期で、キャスターを使っている現在とスピーカーの足回りの状況は似ているかもしれない。
その次の住居は床が固く、いつの間にか12時の位置になっていた。子供がいじっているということもある。
現在は9時の位置でも悪くない感じだ。
それ以上絞るとなると音質の劣化が問題になってくる。アッテネーターに使われている可変抵抗の影響が大きくなるのか、眠い音になるのだ。
そこで固定式のアッテネータを継いでみようか、などと考えている。
4425mk2はバイアンプに対応しているので、高域用の端子にだけアッテネータを付けるというようなことが出来る。固定式で音量を下げることが出来たら、可変抵抗アッテネータは開けることが出来る。可変抵抗の悪影響を減らすことが出来るはずだ。
スピーカーは部屋という空間の空気を制御する装置だ。
上手く鳴らすと室内の空気自体がひとつの生き物であるかのように動き始める。
聴覚的な宇宙を造成する装置だと言えるかもしれない。
オーディオという趣味について、音楽を聴いていないという指摘があるが、いつ頃からかそうかもしれないと思うようになった。僕にとって、オーディオという趣味のイメージは、ミュージシャンの音楽性を音源から引き出すことよりも、音源そのものが内包するイメージを現出させるニュアンスのほうが大きい。音楽性は個人的な感性だが、音源から情報を引き出し宇宙を現出させるのは物理学、電気工学の手法であり、つまり客観的に結果が自明なものだ。ベクトルが全く違うじゃないか。
いや、本来自明であるはずのものだ、と言うべきか。
コンポも音源もユーザーも多様で、一筋縄にはいかない。
オーディオと音楽鑑賞という趣味はしばしば同居していて、両者の比重はときと場合によって変わる。
音質とか関係なく音楽を聴いていることだってある。
転居して、部屋の容積が3倍以上になっているせいか、空気が簡単に動いてくれない印象を持っている。
スピーカーと音と僕、という感じなのだ。
空気自体が生命を持って踊るようにならないとオーディオは楽しくない。
いまひとつ物足りない感じがするのは、そうしたところから生じているような気がする。
でも、いずれなんとかしたいとこだ。
次に、スピーカーの下を見直した。
楽走くんの上に、当初は3mm厚のMDF板(これは転居前に床に傷がつかないようにスピーカー台の下においていたものだ)を敷き、その上に御影石のボードを置き、J1のコーン(S35S)でスピーカーを3点支持していた。
これだと御影石をはじくと若干だが高い音がして塩梅がよくない。
あと、若干だが床が振動していた。床が振動するのはよくない。ノイズ源だしスピーカーのエネルギーが無駄になっているという事だ。
まずホームセンターで合板を購入、カットしてもらって楽走くんの上に3枚重ねにした上に御影石ボードを置く。
現在はそれ以上は手を入れていないが、まあ、暇があったら何かまだ細工するかもしれない。
次にJ1をTAOCのTITE-46GPというのに変えてみる。
3個セットで1万円と比較的お手ごろ。重量級の鋳鉄の塊でTAOCらしい製品。
スピーカー2つなので2セット購入。
スパイクを上にして3点支持で使用。同梱されてるスパイク受け(これって多分、PTS-Nと同じものだね)をスピーカー側に使用する。
これが、表面を研磨してある御影石の上に乗せると案外すべる。スピーカーを押すとキャスターが動く前にインシュレーターがすべりそうな感じだ。
でもまあ、なんとかなるかな、、、
これで、だいぶマシになった。床の振動は減っている。
これは転居前からだけど、DACが代わった。
Odeon-lite から、RME Fireface UCX に変更した。
もともと録音用の機材なので、ちょっと最初は取り扱いに戸惑った。
アンプのSM-SX100に接続するためにTRS Phone-XLRの変換ケーブルが必要になったり、Windows機にソフトをインストールしてUSBケーブルで継いで設定をしないと音が出ないというのも、なかなか新鮮な体験だった。
設定をしてしまえば、あとはいい音を出してくれる。
転居前の時点で少し鳴らしたときはOdeon-liteより数段いい音が出るという感触だったが、転居後はいろんな要素が変わったので、いい音が出ているはずだから、ということで運用中だ。
デジタルトランスポートは、今は2台。
ともにRaspberry Pi B+ / Volumio 1.55だ。
1台からはUSB出力をRAL-24192UT1を通してSPDIF(COAX)をFirefaceに送っている。
もう1台はi2s出力をDACカード RBD-02+に送りアナログRCA出力をアンプに出している。
両者の音の違いは、今は検証しようという気にならない。
他に手を入れるべきところが多すぎるのだ。
あと、VRDS-25xsを復帰させた。
リッピングする間もなく聴きたいCDを聴けるように。これは勝手知ったる音がする。
SM-SX100のデジタル入力に直接つないだりして音質上は好ましくないとされていることをしてるが、この際まあいいか、という感じで使っている。気にしなければそんなに悪くない。
あれこれと手を入れるうちに音のほうは徐々に良くなってきた。
当初は欠落していた低域の量感やアタック感もそこそこ出るようになってきている。
臨場感も出てきている。
案外なんとかなるかも、と思えるようになってきた。
しかし、どういうものだろう。
久しぶりに振動の挙動についてあれこれ考えた。
昔、機械インピーダンスという考え方があるとネット上で教わった。
10年ほど前にもあれこれ考えてサイト上に書いたりしたんだけど、まとまった感じになっていない。
この場で多少整理しておこうかとも思ったけど、やはり自信がない。
機械インピーダンスについて検索したら、理解困難な数式が出てくる。
僕は高校数学で挫折した口なので、どうにもハードルが高い。そこで我流で解釈する感じになっていく。
そんなのブログなんかに書いていいものかどうなのよ、とか思う。
そんなわけで、現状報告で止めておく。
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Caution!!!
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