Jul 26, 2015
Raspberry pi B+ / Volumio 1.55 の運用状況
春に転居して以降、メインのトランスポートをraspberry pi B+ / volumio1.55に移行している。
状況を記録しておこうと思う。
そもそもはi2s DACを試すために導入し音質に感心したのが始まりだった。odeon-liteは2010年代のDACに替えないといけないと思った。
さらにibook G4/vine ppc mpdがral-24192ut1を認識しない、つまり192kHz/24bitのハイレゾを鳴らせないという問題が追い打ちをかけた。持っている音源は少ないけど、聴けないじゃ困ることもある。
現在、Raspberry pi B+ / Volumio 1.55は3台。
最初にi2s出力をDAC RBD-02+に送るのが1台。次にusb出力をDDC ral-24192ut1の同軸出力経由でDAC fireface UCXに送るのが1台。
両者の音質の差異は今ではかなり少ない。ブラインドでは僕には聴き分けられないかもしれない。最初はかなり違っていたんだけど、転居して数ヶ月のうちにRBD-02+は高域強調傾向で浮ついた感じだったのが少なくなり、firefaceは落ち着きすぎでもう少しどうにかな感じがなくなった。
理由は不明。
エージングと、ras piを12mm厚のMDF板にネジ止め固定した効果は多少はあるのかも?
どんな違いを聴けるだろうかと思っていたんだけど、ほぼ同じになるとは。
ところが最近、DDC HiFiBerry Digi+を入手し使用開始している。
これも手軽に使えるキットだが、同封されてきたスペーサーが長すぎ。カッターナイフで短くして使う。ちょっと力と注意が要る。
ここから光出力をUCXに送る。
音色の感触は前からあった2つの中間ぐらい。だが若干だが情報量が多い気がする。音の陰影に深みがあり立ち上がりも早い。
同軸出力のほうがいいはずと思って聴いてみたらやっぱりそのようだ。今後は同軸で使う。
しかしそうなるとUCXの同軸入力数の関係でral-24192ut1はどこで使おうかという事になる。メインシステムからはお役御免となるのだ。
まあ、そういうこともある。どこかで使うこともあるだろう。
さて、いろいろ雑事を書いておく。
volumioのサイトからimgファイルを落としてmicroSDカードに書き込むところから。
windowsで焼くときはvolumioのサイトに書いてあるとおりWin32DiskImagerを使ってやればたいてい問題なく起動する。
問題はlinuxの場合で、うちのvine linuxだと何かと上手くいかない。
当初、rootだからいいやと思ってddで焼いて全く起動せず、sudo ddで焼いたらマシになったかと思ったけど、本当にマシになった程度である。
df -hで/dev/sdb1と表示されたらsdb1にすればいいのかと思っていたらsdbにしないと上手く焼けない。sdb1で焼いたら読めないカードができてしまう。
うまくいったと思っても起動しなかったりパーティションをマウントできなかったり不具合は多い。volumioのサイトから落としたファイルの問題かと思ったこともあったが、何回ダウンロードしても同じことだ。
そんな手間かけるよりwindowsで焼けば良かろうということなんだけど、それでもカードによっては起動してからが上手くいかない。
何か設定して再起動したら動かなくなったり。
原因がはっきりしない。
何枚か試したがカードの容量、メーカー、classなど関係ない様子。
関係ないわけでもなさそうだ。下記のサイトに情報がある。しかし、、うちで不具合出てるのOKになってるね、、、
RPi SD cards http://elinux.org/RPi_SD_cards
先人たちの努力の跡を見ても、SDやmicroSDとはそういうものだと達観して対処するほうが賢いようで、たまたま上手く動くカードが出来たらイメージファイルにしてバックアップしておくのが自衛策ということだ。そういうイメージを動かないカードに焼いたら動くようになることがある。
バックアップから焼くのはvine linuxでも問題ないようだ。
謎である。
そもそもSDカードでOSを動かすこと自体、不安定で無理があるという意見もあるようだ。
通常のras piのOS(raspbianなど)についてはusbメモリから呼び出し起動するという手法がネット上にはあるが、、、usb-ddcを接続した状態でusbメモリからvolumioを呼び出す試みはうちでは失敗した。起動しない。
30日追記。
volumioのフォーラムへの書き込みをみたら、似たような体験をする人は海外にもいるようだ。
Lost 2 SD Cards in 10 Days https://volumio.org/forum/lost-cards-days-t1597.html
Offload Volumio to USB? https://volumio.org/forum/offload-volumio-usb-t715.html
Filesystem for long living SD Cards https://volumio.org/forum/filesystem-for-long-living-cards-t720.html
ちょっと引用する。
The problem is that Volumio uses ext3 (if I rememer correctly) that has no Flash wear leveling support.
ほんとうかねこれは。動いてるカードもあるわけで、謎である。
raspbianはext4らしいけど、じゃあext4ならいいのかという、、、
さて、最初に戻る。
とりあえずvolumioのイメージを焼いたら、ちょっと手を入れる。
カードには2つのパーティションができている。
小さいFATのボリュームと、1.7GBのext3のボリューム。
小さいほうが起動に使われ、大きい方にvolumioの本体が入っている。
小さい方の、/boot/config.txt に以下の記述を追加。
デフォルトでは、4つのusbプラグへの総電流供給量が0.6Aになっているらしい。これを1.2Aに上げる。
safe_mode_gpio=4
max_usb_current=1
一旦起動してからsshでログインし書き込み再起動という方法もあるが、そもそもusb-dacをつないで最初の起動の時にusbへの電力供給やら設定の読み込みやらなどで電力を余計に消費してるんじゃないか、などと思っているので、起動失敗のリスクが減るんじゃないかという意味で起動前に設定を変えておこうという考え。
これを書いたからといって起動の成功率が下がることはない、と思う。
raspberry piはusbとlanの情報処理を1つのチップでしてる?という事らしく、構造的弱点らしい。そういう意味ではやはり、i2s出力を利用できたら利用するほうがトラブルは少ないんだろうと思う。
実際、うちで繰り返しトラブっているのはusb-ddcをつないでいるras piで、i2s出力につないでいる方はトラブルがない。まあ、usb-ddcをつないでいる方を中心にいじってるからというのもあろうけど、不具合が多いからそういうことになる。
一応、追記。
現在、Digi+を継いで問題なくメイントラポとして動いてるras piは、先日までusb-ddcを継がれて不具合を繰り返していた個体である。つまりras piの個体差による問題ではないということ。
起動したら、粛々とウェブブラウザ画面からアクセスして設定をしていく。
ネットワークのアドレスを固定。
AirPlayは使わないのでoffに(volumioの再起動が必要)。
ライブラリにNASを設定。
ライブラリのアップデートが済んだらウェブブラウザは閉じる。
sshでログインし、raspi-configから現在地の時刻を設定。
ファイルイメージの拡張は、しなくてもいいかな、、、
1.5Gが8Gとかになったとしても、不具合が起きるかどうかには関係無さそうだ。
ここまで上手くいっても安心はできない。
sshからrebootを打って、無事に再起動が成功すればとりあえず安心。
次にsshからログインし、/etc/mpd.confの設定書き換え。
なぜかsamplerate_converter "Fastest Sinc Interpolator"の設定が残ってるので一応#でコメントアウト。これは意味があるのかどうかわからないが。
うちでは複数のmpd、volumioを1台のノートから複数のアカウントのncmpcppで操作する都合上、ポート設定を変更。6600を6601とかに。
これでウェブブラウザからのアクセスを受け付けなくなる。
受け付けなくなるだけで、アクセスしようとしたらvolumioへの負荷はかかるんだけど。
何かウェブブラウザから設定したいことがあれば、ポート設定を戻せばアクセスできる。
敢えてウェブブラウザからの操作をしないのは、volumioの負担軽減に繋がらないかという目論見もある。
どの程度効くのか分からないが、不具合はたいていウェブブラウザでアクセスしてる時に起こるという印象がある。ncmpcpp単独でアクセスしてる時におかしくなるのは、記憶にないような気がするのだ。
しかし、そこまで言うなら、例えばRaspbian OSにmpdをインストールしたほうが安定してる可能性もあるんじゃない?という考えもあるかも。残念ながら、まだそこは試していない。
Raspbianにmpdをインストールしたあと、usb出力とかi2s出力とか設定するのかと思うと、ちょっと苦しい。そこまでする余裕があるかというと自信がない。
思えば、vine mpdだって実用にするまで相当の時間がかかったし。
そういう意味でvolumioの手軽さはありがたい。
さて。mpd.confの書き換え後、一応、sshからvolumioをreboot。
ここまで上手くいくようなら良くできたカードといっていい感じがするので、バックアップしとけばいいかも。
再起動や終了はウェブブラウザから指示しないほうがいいような気がする。気のせいかもしれないが、起動しなくなることのほうが多いような気がして。
raspberry pi / Volumioは、手軽だけど不安定なシステムだと思う。
なんでこんなの使うんだろうと思うんだけど、やっぱりそこそこ面白い上に音がいいからだろう。不安定だからといって、既成品に向かうという選択肢は逆に考えにくい。
とは言いながら、ras pi B+の場合はusb出力を使おうとしたらトラブルが多すぎる気がする。
i2sをS/PDIFに変換してというのは元の木阿弥感が強いとはいえ、usb出力より音質も安定性もメリットが大きい気がするし、当面はDigi+がメインのトランスポートになるだろうなあ、という感じだ。
今後はデーモンの切り込みとかしていければと思うけど、追々、ゆっくりだ。
writeback message:
Caution!!!
Now, Anyone cannot post a comment.